狛江まち・人 その4  子どもの居場所・キッズダンスPOP☆CORN

 

狛江、染地でキッズダンスPOP☆CORNを主催する橋本由紀子先生にお話を伺いました。

2009年に始めた時は5人だけでしたが、現在では小学生20人幼児30人がレッスンに来てくれています。ポップコーンという名前は、子どもたちがピョンピョン跳びはねながら踊る姿からつけました。

「踊る事の大切さとは」

体で表現する経験は大切だと思います。小さな時、踊りは特別なことではなくて、音楽が流れてくると自然に体が動きます。それが大きくなるにつれて恥ずかしさなどで自然には体が動かなくなるようです。そんな抵抗感が出る前に、ダンスを自己表現できるものとして身近に感じて欲しいですね。

踊っている時の子ども達って、ものすごくキラキラしているんです。小さな体ですが、その分感動は大きいというか。出来た!踊れた!という瞬間を子どもと一緒に体験出来るのが私にとっての幸せです。

「子どもの居場所」

子ども時代は、学校と家の他に、もうひとつの場所があるのが大切だと感じています。以前は、駄菓子屋さんや文房具屋さんがあって、そこで過ごした思い出が今も残っている大人は多いと思うのですが、今の子どもにはそういうたまり場のような場所が無いんです。学校での役割や家での役割から離れて、ありのままの自分を出せる、ホッと出来る居場所にPOP☆CORNがなっていたら良いなと思いながらレッスンしています。

今後は、学校でのワークショップなどもやっていく予定です。またダンスだけでなく、思い思いに好きな事をしながら過ごせる「放課後の居場所」が出来たら良いなと考えています。

お話を伺いながら、本当に子どもが好き、という気持ちが伝わって来ました。先生、あのね、と色々な話をする子が多いそうですが、受け止めて、共感してくれる事が分かっているので、安心して話せるのですね。

これから、様々な居場所作りに取り組んでいく中、居場所とはスペースのことではなく、人の思いが、そして人と人とのつながりが作るのだと教えられました。