助けてと言えない国

2016年1月21日 15時13分 | カテゴリー: 活動報告

奥田知志さん、大河原雅子さんとともに

1月15日 大河原まさこを再び国政へ送り出そう 
-全国勝手連集会-で奥田知志さんの講演「助けてといえる国へ」を聞き衝撃を受けました。奥田さんは牧師で路上生活者を支えながらホームレス支援全国ネットワークの代表を務め北九州市立大学MBA特任教授、そしてSEALsの奥田愛基さんのお父様です。

安倍首相は、徴兵制はないと言っていますが徴兵制がなくても戦争へ行かざるを得ない状況がすでにある、と奥田さんは言います。

その一つ目は「経済的困窮」
アメリカでは生活苦のために戦場へと向かっている若者が多く、日本でも、経済的に追い詰められて、戦争しか生きる道がないほどの貧困は現実となってきています。
二つ目は「さみしさ」
自分は何のために生きるのか、自分は誰なのかというアイデンティティが持てないさみしさの中にあって、国家のためという意味を与えられてしまう。フリーターとして死ぬよりも、国のために名誉の戦死をしてヒーローになることを望んでしまうのです。
三つ目は「思考停止」
辛い仕事を何も考えずただ働くだけ働いて時間が来たらお金を貰って帰る。感情は邪魔。イデオロギーもない。今までもそうやって稼いできた。戦争だろうと何だろうと関係ない。さっさとやって早く帰りたい、という思考停止の状態。

多くの若者を戦争へと向かわせてきたこの構造は、日本でも同じように「戦争へ行くしか生きられない」若者を生み出すでしょう。

いつの間にか中流と言われた層が切り崩され、持つ者と持たざる者との格差が広がり、それに伴い他者への無関心、特に苦しんでいる人たちへの無関心や無視が広がってきています。

安倍首相の言う「戦後レジームからの脱却」とは安保や改憲より「格差の拡大」によって日本人の意識を真っ二つに分断することが本質なのです。

分断によって実現する戦争経済。ある人たちは踏みつけられ、その犠牲によって限られた人たちだけが良い目をみる社会。6人にひとりと言われる子どもの貧困、勉強するために学生ローンという借金を抱え、非正規雇用で低賃金労働を強いられる。ふとしたきっかけで仕事や家を失い、経済的に追いつめられ、その先にある受け皿が戦争なのです。

だってあの人たちは頑張らなかったから仕方ないよね?自己責任だよね?という見方は、政府の分断政策によって植え付けられた間違った価値観なのだと気づかされます。

給付型奨学金制度すらなく、教育への公的支出がOECD32カ国で最下位の日本。「助けて」と言えない国の中で若者たちの未来が潰されているのです。

この国の政治を変えなければ、と改めて思いを強くしました。